Skebというサービスをご存じでしょうか。
Skebとは、絵を描いてほしい人とクリエイターさんのマッチングサービス、、のようなものです。
そんなSkebさんが今日(2022年7月6日)、インボイス制度に関する対応について発表しました。
Skebとは
繰り返しになりますが、Skebとは、絵を描いてほしい人とクリエイターさんのマッチングサービス(のようなもの)です。
特徴的なのは、依頼フローが「リクエスト」と「納品」の1往復だけで、描き直しなどは禁止されています。
端的に言えばお題募集付きの投げ銭サービス、と公式HPに記載ありました。
詳しくは↓
岸田メルさんをはじめ、著名なクリエイターさんも多数登録されているサービスです。
かく言う私も、数年前に
nifuniさんという漫画家・イラストレーターさんに、Skeb経由で似顔絵を描いて頂いたことがあります。
「左ききのエレン」という神漫画のリメイク版作画担当の方です。
Skebのインボイス対応
全文は以下のリンクからどうぞ。
SNSを見ると、「インボイス反対!」の部分だけ協調されて一人歩きしているようにも見えます。
が、個人的には、「インボイスの問題点」にしっかり言及してから「その対応」について言及されているため、インボイス制度の理解にも直結する良い発表だな、という印象を受けました。クリエイターさん以外の事業者様も、ぜひ読んで欲しい内容です。
今回は、要点だけピックアップして引用してみます。
インボイスの問題点
まずは前提として、インボイスがクリエイターさんに与える影響を、問題点として3つ挙げています。
①クリエイターの本名がファンにバレる問題
②消費税の納税義務を負うか、取引が不利になるか二択を迫られる問題
③事務負担が増える問題
の、3点。
③にもちゃんと触れているのが、ちゃんとしているな、と。
消費税の申告義務が生じるということは、納税資金の負担もそうですが、申告書作成に係る事務的負担増にも直結します。事務的負担が増えて、クリエイターさんが本業に集中できなくなるのは由々しき問題です。
Skebの対応
Skebの対応としては
適格請求書発行事業者の登録を受けていない事業者が買い手に消費税を請求すること自体は認められているため、クリエイターのみなさんが適格請求書発行事業者か否かに関わらず、クライアントのみなさんは今まで通り、リクエスト代金を消費税込で一律してお支払いいただきます。 クリエイターのみなさんが適格請求書発行事業者かどうかでSkebから受け取れる手取りが変わることはありません。 この場合、Skebのリクエスト代金を経費(仕入れ税額控除)としたい課税事業者のクライアントの方は税額分が不利となりますが、Skebは原則として作品の用途を個人鑑賞に限定しており、Skebのリクエスト代金を経費とできる事業はほとんどないと予想されます。
https://medium.com/skeb-jp/invoice-469094d7e52
とのこと。
課税事業者であるクリエイターさんも、免税事業者であるクリエイターさんも、一律でインボイス対応はしない、といった判断のようです。さらに消費税分もこれまで通り料金に上乗せ。
この判断のポイントは、「作品の用途を個人観賞に限定しており」の部分。顧客の多くが一般消費者と判断した点です。買い手が一般消費者の場合、売り手(クリエイターさん)がインボイス対応事業者かどうかなんて関係ないですからね。
まとめ
Skebさんのインボイス対応記事、ぜひ読んで欲しいです。説明が端的で、読みやすく分かりやすいです。図なんてひとつも無いのに。日本語が美しい。
もしインボイスについてもっと知りたいと思った方は、下記のパンフレットがおすすめです。
商工会さんで出しているパンフレットなのですが、現状、無料で出ている資料で最強です。
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