「カバーソング」と検索すると、予測変換に「嫌い」と出てきます。
以前、知り合いから「カバーソングはカラオケみたいだから聴かない。オリジナルを聴きたい」と言われたことがあります。ぐぬぬ。
自分の曲じゃないのに我が物顔で歌っているのが嫌、というのも聞いたことがあります。ぐぬぬぬ。
確かに、一時期、日本の音楽番組でもカバーソングばかりやっていた時期ありましたよね・・・。
わかります!わかりますよ!けど違うんです!誤解なんです!
カバーソングはもっと楽しいものなんですよ!
そもそも違いを楽しむものである
カバーソングは、たいてい原曲のアレンジがされています。
たとえば、ジャズミュージシャンならジャズアレンジに、
レゲエミュージシャンならレゲエアレンジに。
アレンジが施されているということは、原曲と比較して
リズム、キー、構成など、いろいろな違いを楽しむことができます。
そのミュージシャンの得意な楽器、バンドメンバーならではの違いも楽しめますね。
アドリブソロが得意なミュージシャンなら、アツいソロパートにも期待です。
守破離
守破離(しゅはり)
もとは千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされている。
修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%88%E7%A0%B4%E9%9B%A2
かなーり前ですが、書道家の武田双雲さんがテレビで守破離について話していました。ざっくりですが、
「師匠の真似をして、真似をして、真似をして、完璧に真似をしても出てくる、自分のクセや特徴が、あなたの個性なんです」
こんな話をされていました。妙に記憶に残ってるんですよね。
(ググっても出てこないんで私の夢だったかもしれませんが。ははは。)
カバーソングは、大体アレンジが入りますけど、中には完コピモノもあります。
日本のカバーなんかは、原曲に忠実なことが多いですよね。
たとえ完コピでも、そのミュージシャンの呼吸や間、手癖、音作りなど、必ず出てくると思います。
これらをそのミュージシャンの個性と捉え、これらを見つけることが楽しみのひとつです。
ミュージシャンのルーツを知る
グリムスパンキーがジャニス・ジョプリンの「Move Over」をカバーしていました。
やっぱり影響受けてたかって感じでしたね。そのミュージシャンのルーツ、影響を受けているものを知れるのもいいですね。
ほかには、後期ビートルズの曲を毛皮着て屋上で演奏してたら「おっ」ってなりますよね。こういうのとか。
まとめ
どうですか!カバーソング、聴いてみたくなりませんでしたか?
聴いてみたくなりましたよね!よね!
カバーソングを深掘りすることで音楽の世界を広げますが、
まずはカバーソングそのものを楽しむことが大事ですね!
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